人生限界録

つらつらと書きたいことを書きたいときに書きます。

DMGPVtCの思い出~何故墓地退化を選んだのか~

 

今回見事第1回デュエマGPVtC初代王者に輝くことができました。めちゃくちゃ嬉しくて次の日ノドぶっ壊してました。サンキュー龍角散

 

というわけで無事お父さんへの誕生日プレゼントとなったわけですが、ここまでたどり着くのにはかなーり長く険しい道のりがあったのです。今回はその栄光までの過程を書き綴っていきたいと思います。

 

 

 

1.

11月中旬、神歌繚嵐発売前

 

「デュエマVtuber最強の座を決めるだって!?」

 

大袈裟。

 

 

この頃に「デュエマGrandPrixVtuberCup」通称「DMGPVtC」の告知がされ、すかさず参加表明をすることに。

 

この時期はちょうどデュエチューブ公式でデュエマYouTuber最強の座を決める大会「デュエチューバーフェス」非公認で「デュエチューバーフェスに呼ばれなかったフェス」通称「呼ばフェス」が開催され、どちらの配信も大盛り上がりのうちに幕を閉じた大会となった。

 

 

そしてこの一連の大会を見てあるオタクはひとつのことを考えた。

 

「デュエVtuberフェス行われないかなぁー」

 

オタクの悪いクセである。主催をするつもりはないが、参加はしたい。そもそも主催、運営に回ってしまうと自分が参加できない。現実的なことを言うとプライベートがクソほど忙しいのでスケジュールを取ることができない。そんなものが主催なんてしたら確実に多方面に迷惑をかけるのは確定である。恥を知れ。

 

 

そんなことを考えながらダラダラと日々を過ごしていたところ、こんなツイートを目にする。

 

 

「これ実質デュエVtuberフェスやん」

 

 

オタクは狂喜乱舞し大会へ参加表明をすることに。

 

そして、このオタク、もう一つある願望を抱えていた。

 

 

 

「デュエマVtuber最強の座が欲しい」

 

 

 

オタク、またの名を「千藤ひかる」。26歳。とてもアラサーとは思えない思考回路の持ち主であった。

 

 

それもそうなのである。活動を始めた当初「Vtuber界のフェアリープロジェクト」を目標に掲げた(3か月後くらいに解散しちゃったけど)。そして対戦動画、開封配信、凸待ち配信とフル回転で活動し、デュエマ関係ないVtuberさんとのコラボの配信では1時間ある尺のうち45分をデュエマの話で消化してしまう(大迷惑)などVtuberの中で1番デュエマに真摯に向き合っている自信があった。

 

しかし、いくら頑張って活動しても、デッキを作ってもそれは「最強」の証明にはならなかった。

 

一体なぜ……

 

だって大会出ないじゃん

 

それもそうである。思えばVtuberになる以前から積極的にCSに出るタイプではなかったし(そもそもヴァイスメインだった)、感染症が爆発的に流行してからは店舗大会にすら出ることができず、そもそも自分の力を証明する機会が訪れなかったのである。言い訳やんそんなん。リモートCS出なかったの?リモートCSは1か月配信犠牲にして出続けたけど精神的にしんどくなったからやめた。

 

そんな中で巡ってきたチャンス……。モノにするしかない!!!!

 

2.

11月下旬.神歌繚嵐発売~

 

というわけで大会に参加するわけだが、この時点ではまだルールはおろか大会参加人数、参加者すら確定していなかった。

 

勝ち抜きかスイスドローか、そもそも参加者はガチなのかカジュアルなのか……。

 

それ次第で握るデッキも変わってくるのだけど、見えないのだから仕方ない。

 

とりあえず新しいデッキが発売されるのでそれを見てから様子を見ることにする……。

 

 

あんま変わらんかった

 

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イザナギテラスとかいう壊れカードが出たことによりラッカ鬼羅Starとかが強化されはしたものの、発売前後で頭角を現したガイアッシュ覇道のおかげで大幅な環境の変化は見られなかった。

 

実際に自分も配信で神歌繚嵐を使ってみたが、遊ぶ分には全然強かったけど大会に持ち込めるほどの強力さを感じることはなかった。嘘である。本当は持ち込みたかったが、普通に存在を忘れて放置してしまっていた。

 

実はこの時、普通に「デッキを組む」という行為自体のモチベが崩壊していた。

 

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こいつのせい

 

せんどうの明日はどっちだ

 

 

3.

11月末~12月.大会直前

 

しかしどうもこうもないのでデッキは用意しなければいけない。

 

とりあえずルールと参加者については置いておくとして、とりあえず今の時点で考慮しなければならないことをまとめてみた。

 

①戦法が割れている

②参加者に最低でも1人は受けデッキがあると考える必要がある

③アドバンス

 

①は一番懸念しなければならない点である。配信や動画内でも「殴るデッキ」が好きであると公言しており、他のプレイヤーが戦う場合「せんどうさんがいるなら最低でも1人は殴るデッキがある」と対策される可能性がある。

また、青魔導具を使用するという手もあるが「せんどうさんがガチで行くとき青魔導具使うイメージありますよね」と言われたことがあるのでこの線もナシ。

というわけでいつも使わないうようなデッキで尚且つ対策されないようなデッキで挑まなければならない。そんなのあるのかよ……。

 

②は傾向的な話。Vtuberに限らずDMPを複数人まとめたら必ず「天門好き」「ループ好き」「妨害するのだけに生きがいを感じている空気を読めない人」が必ず存在する。Vtuberも例外ではない。最低でも、この手のプレイヤーに関しては受けに弱いビートデッキをメインに使っている自分にとってはプレイヤー単位で非常に相性が悪いのでそこを乗り越えるデッキを握らなければならないことも考慮しなければならない。

 

③唯一公開されていたルール。メインデッキだけでなく超次元ゾーンやGRゾーンなどの外部カードも使用可能なレギュレーション。これまで新カードをピックアップして使用してきた関係上、ほとんどメインデッキのみであるレギュレーションのオリジナル構築でしか回してこなかったため、このレギュレーションに慣れなければならない。

 

以上の3点を考慮しながらデッキを組まなければならない。

 

 

めんどくせぇ

 

というわけで、以上のことを考慮に加えたうえで動画にもちょくちょく出ているムニエル君に相談。

 

私が出した候補は「墓地退化」と「白緑GOD」の二つのデッキ

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墓地退化を選んだ理由は単純で、分かり易く、初動も豊富で手札事故の確率も低く、防御も硬い。上述した条件にはピッタリのデッキである。そりゃCSでも勝ち上がっているわけだよ。

 

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もう一つ候補に挙げていたのが「白緑GOD」。

 

 

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注目したのがこの2枚。こちらも安定して手札を抱えながら呪文、クリーチャー両方のSTをケアしながらフィニッシュに持っていける。そのうえ受けも強く初動も多めに採用できるからこちらも条件にピッタリ当てはまる。

 

どちらもオリジナル構築ルールのデッキではあるが、自分の要求にはピッタリ当てはまるデッキだった。

 

しかし、このデッキには大きく立ちはだかる壁が存在した……

 

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お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

どちらも進化クリーチャーと呪文を起点に始動するデッキであるため、「シャッフ」でスイッチとなるデッキを封殺されたり、そもそもジョー星でカードの色を全部消されて進化クリーチャーを出すことができなくなるとどうしようもなくなってしまう。

 

これらのカードが抑制となってるからいい感じにメタが回ってるんだなーなるほどなーと感じたり感じなかったり。

 

しかしそれとこれとは別。一応回避方法はないかムニエル君に相談したところ、「割り切って諦めるしかないですね~」との返事が。それはそうか。

 

そのムニエル君がおすすめしてくれたデッキは「リースRX」なるデッキである。

 

 

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マナブーストをしながら「ラブエース」で「バトライ閣」を出し、アルカディアスモモキングで呪文を封殺しながらバトライ閣で暴れまわるデッキである。

 

ちなみにムニエル君はこのデッキを使い前日に行われたCSで準優勝を果たしており、まさしく「真の意味で最強のデッキ」であった。

 

たしかにこのデッキならアドバンスのカードパワーをフルに使えるし、呪文を封殺しているからうまい具合に戦えることができる!

 

幸いカードも揃っていたため早速デッキを作り回してみることに。

 

 

シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ………………

 

 

思ってたより勝てない……

 

そもそも

 

3ターンブースト→4ターン閣展開→5ターン目からドラゴン出して始動。

 

という動きのデッキであるため、それよりキルターンの早いデッキだと熟練度の差で押し切られるし、そもそもトリガーカードが8枚(そのうち4枚はカツキングのためケア可能)しかないためノートリ貫通する確率が高く、モタついてたら確実に一方的にボコられて負けてしまう。

 

せっかくカードは揃えたが熟練度的な意味ではとても不安が残る。しかしムニエル君お墨付きのデッキだししかも準優勝しているという安心保証付き。

 

でも、回せない。何故だ……。

 

その疑問はすぐに答えとして帰ってくることに。

 

「引けなけりゃそりゃ勝てないですよ(意訳)」

 

そもそも3ターン目に放つブーストを引けない。引いても多色事故で3ターン目に発動できない。そりゃあ勝てないて。

 

それに加えて未知のデッキであることの熟練度不足。どんなデッキがくるかわからない状態でアドリブが効かない状態というのはとても恐ろしいものである。

 

以前公認大会で数ある環境デッキをなぎ倒して優勝したボルシャックや、リモートCSで8位になった青魔導具も、思えばずっと練習して機転が利くようになっていたからで、あと数日に控えた大会までに果たしてこのデッキをそのレベルまで使いこなせるようになれるのか……..。

 

4.

12/4 大会当日

 

「やべ~デッキ決まってね~」

 

大会開始1時間前、湯舟に浸かりながら頭を抱えていた。

 

「ブクブクブクブク」

 

「この体制苦しすぎワロタ」

 

結局あの後自分の中で結論は出ず、どのデッキでもめちゃくちゃ練習した。ちなみにGODはカードが届かなかったため見事使用するデッキは「墓地退化」と「リースRX」の二択に絞られた。

 

デッキパワーを取るか、安定を取るか……。

 

結論が出たのは、風呂から上がった瞬間だった。

 

「サイコロに運命を委ねよう」

 

運命は天のみぞ知る。どうせ安定って言っても事故ったら負けだし、使いこなせなくても物量で押せば関係ないし。

 

オリジナルの墓地退化は偶数。

 

アドバンスのRXは奇数。

 

 

運命のダイスローーーーーール!!!!!!!!!GO!!!!!!!!!!

 

 

 

 

偶数!!!

 

もうしらね。

 

 

あとはもう戦うだけなので、手札が事故らないことを祈りながら大会へと赴くのであった。

 

 

5.

本戦

 

1戦目 ネオンクスデリート(みしろちゃん)

 

2ターン目でメタを大きく外したことを悟り頭を抱える。

 

この対面ならアルモモさえ立てば9割方勝ちだったので、墓地退化を持ってきてしまったら後はパーツを揃えるまでの勝負になってしまう。

 

幸運にも手札にはドローカードが豊富だったためとりあえずパーツを掘ることに。

 

 

シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ…………

 

デスマーチ君どこ?」

 

掘れど掘れど揃わない。そうこうしているうちにみしろちゃんはドローしながら山札を仕込み続けている。

 

次のターンでデスマーチを引かなければ負ける……

 

うおおおおおおおおおおおおおおお頼むドロー!!!!!!

 

 

見事引き当てたためあとは呪文を封殺しながらドカーン!!!!!!

 

 

無事1戦目突破。

 

 

2戦目 アウトレイジ墓地ソマッドネス(macさん)

 

どっかの緑が1戦に40分も使ったため1時間半待って準決勝。

 

これに勝てば決勝。1戦目より断然緊張する。

 

しかも相手はアウトレイジデッキ。先に揃われればこっちのフィニッシュ手段が封殺されてしまう。それは絶対に防がなければならない。

運よく先行を取ることに成功。おまけに手札にはすべてのパーツが揃っている。

 

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入っているかはわからないけどこれを出される前に走り切らなければいけない。

 

シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ…………

 

 

4ターン目

 

「無事だ……」

 

しっかり溜めていた墓地も手札も妨害されることなく無事4ターン目を迎える。

 

あとは呪文とクリーチャーを封殺しながらドカーン!!!!!!

 

 

決勝進出。

 

 

 

決勝 イエスコントロール(イシス)

実況席で「これはあの人の病気だから……」と解説を入れたデッキタイプ。

 

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なんでいるんだよ。

 

何故かうまくメタがハマってしまい、決勝まで駒を進めてしまう。全く予想通りの展開になってしまった。

 

もしこれでいつも通り愉快な殴るデッキを持って行ってたら確実にコントロールにハマってしまい身動きが取れなくなっていたと思うとなんだかんだでメタ読みはハマっていたのだとすこしだけ安心した。

 

しかし、これも走り出す前に相手に動かれては同じである。油断は禁物。

 

先行は奪われてしまうものの、またしても手札は良好。あとは4ターン妨害されずに準備を進めるのみ。

 

シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ…………

 

相手も負けないようメタを貼るもこのデッキはメタを搔い潜ることができるのが一番の強み。

 

そのままいつものようにドカーン!!!!!!!!

 

 

 

 

 

優勝!

 

待ちに待ったVtuber最強の座。いくらなんでも嬉しすぎた。

 

初めてCSベスト8になった時以上に喜んだし、素直にうれしかった。

 

「もし1没とかしたらどうしよう……」と大会が始まるまで不安で不安で仕方がなかったが、その呪縛からもようやく解放される。

 

そしてようやく「デュエマVtuber」としてようやく胸を張って活動できる称号を手にすることができた。

 

どんな形であれど優勝なんだから、自信をもってこれから「最強」を自称します。

 

 

なのでこれから言い訳タイムに入ります!!!!!!!

 

 

・デッキ解説と言い訳。

 

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この退化、普段なら絶対に入っているここら辺が抜けています。

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その代わりにこれをinしました。

 

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調整中に「NEXから出すの、普段みんなが使わない奴にしたいよね~」という会話から始まり、見つけてきたのがバロムクエイク。最初は1枚で回していたけどさすがに2枚欲しくなって前日に買い足す。進化元も欲しかったため黒単色マナにもなり下面も強力なST呪文であるマッドデーモン閣下を採用。

 

結果2戦目と3戦目大暴れする大活躍。この優勝はこの子あってのものだと思います。

でもよいこのみんなはマネしちゃだめだゾ☆

 

 

やりすぎだったことは十分わかっています。

 

でも大会に出る以上は優勝したかったし、それ以上に大会参加者がどんな空気感で大会に臨んでいるか分かりませんでした。案の定ロマノフワンショットとかいう対処しようもないガチのソリティアデッキで挑んでいた人もいたし、普通に環境レベルのロージアダンテもいました。最終的にどのデッキを握っても引き勝負だったことには変わりなかったです。運がよかった。

 

まあ何が言いたいのかというと「どうしても勝ちたかったです。そのために自分のプライドを捨てました」というだけ。

 

次は、対戦相手も楽しめるような強いデッキで勝てたら、そう考えています。

 

 

 

最後に、大会に出ての感想。

 

CS勢は大会出る度にこんなことを考えてるの本当にすごいなと思いました!私はもう心が持ちません!!!!!

 

 

以上です。この度は優勝できてうれしかったです。また次回あれば是非参加したいです。対戦してくれたみなさん、運営の寧々子ちゃん、ありがとうございました。

 

DMGPVtC初代王者にふさわしい活動をこれからも頑張っていきたいと思います。

 

それではまた。