【日記】親父との墓参り
今日はお盆ということで、親父と2人きりで墓参りに行ってきました。
特に特筆することもなし、親父の車に揺られて片道30分。郊外にある納骨堂へ行きご先祖様に手を合わせてきました。
その帰り、地元で有名な蕎麦茶屋で昼食を摂る予定だったのですが、お盆ということもあり10組くらいの待ちが発生してました。
「しょうがない、ファミレス行こう」と父。
蕎麦茶屋は楽しみではあったものの、特に食べたいものも無かったため、あまり人の入っていないファミレスへ。
田舎だからなのか、それともコロナ対策なのか、席はガラガラ。
蕎麦茶屋とは違い、すぐに着席することができました。
しかし、ここからが地獄……。
走り回るちびっ子!
左腕に墨が入っているパパ!
ブッ壊れるドリンクサーバー!
配膳中の店員を捕まえるババア!
世はまさに世紀末(2020)
待っている間に人が増え、そんなこんなで着席してから30分。親父と「蕎麦でもよかったかもね」と苦笑い。
自分はガッツリチーズインハンバーグとエビフライのセット。
親父はあっさりおろしハンバーグ定食。
運ばれてきた直後、「食べきれないから食べて」と親父は私の茶碗に白米を半分ほど移してきました。
(変わらないなぁ)
小学生の頃から、親父とファミレスに来たらいつもこれでした。
当時は食べ盛りのちびっ子だったから、沢山食べられるのが純粋に嬉しくてモリモリ食べてました。
それは中学に上がってからも続き、高校生になっても変わらず、親父の白米を半分もらってました。
けど、父ちゃん。せんどうさんもう25なんだ……。
そろそろ自分もキツくなってくる頃かな……。
内臓脂肪も増えちゃう。
でも、やっぱりご飯の量が増えるのは嬉しいから口には出さずに、ご飯を口に運ぶ。
思い返せば、親父以外にもこうやって食べ物を分けてもらってたなぁ。
〜小学生〜
おばさんから「沢山食べて大きくならんね!」とお菓子を。
〜中学生〜
先生から「給食余ったから食べて!」と大量に残ったレーズンパンを。
〜高校生〜
友人から「これマズいから食って」と弁当のおかずを。
〜大学生〜
おばさんから「あんたこのままだと死ぬよ!」極貧生活を送る余り10キロ痩せ、寿司を奢ってもらう。
そして今、やっぱり同じように親父はご飯をわけでくれる。
残念ながら、親族の期待とは裏腹にそこまで大きくはならなかったけど、なんとか25年こうやって生きてくることができました。
動物や植物の命だけでなく、親父やおばさんや友人達からの「食べてよ、食べれるでしょ」が今の自分を形成しているのでしょう。
(変わらないなぁ)
自分が食べているのを見ながら、親父はおろしハンバーグを半分くれた。
もう25だけど、幾つになっても親父から見たら自分は子どもなんだなぁ。
食べながら、なんだか安心した気がした。
そんな夏の墓参りの思い出話でした。
〜完〜