人生限界録

つらつらと書きたいことを書きたいときに書きます。

持ってる通帳全部無くした話

「通帳どこやったっけ?」

 

5月初旬、ふとそんな事を考えた。

 

通帳は普段、お金を下ろすか入金する時以外に使うことはないので(当たり前)必要になる機会は少ないのだが、その時だけは何故かそんな事が頭に浮かんだ。

 

だがしかし、思い返してみると最後にいつ見たか思い出せないし、ここ最近それの存在を確認していない。

 

というわけで部屋の捜索にとりかかる。

 

が…

 

 

「どこにもない…。」

 

 

いつもなおしている場所や、部屋の隅、最終的には車の中まで確認したが、どこにも見当たらない。

 

 

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ほんとにこんな顔なった。

 

 

その時はじめて、背筋が凍るってこういう事言うんだなぁっていうのが分かりました。全身から血の気が引いていきました。

 

こりゃあやべえぞと、急いでスマホで通帳残高を確認。流石令和の世である。超便利。万が一盗まれてたりでもしたら全財産失うわけだし、携帯代やその他諸々も大変なことになる。やべえぞ。

 

何とか残高はそのままで財産の無事はとりあえず確認。問題は、通帳の在処である。

 

 

家に無い、だけど中身は(とりあえず)無事。だったら家の外、なんだろうけど持ち出すことなんてあるだろうか。

 

 

最後に持ち出したのって、いつだったっけ……。

 

 

 

 

4月末

 

給料日

 

 

「やったー!おちんぎんだー!」

 

給料日。それは喜びの日でもあり、絶望の日でもある。

 

家賃「こんにちは😁」

 

通信費「また会えたね😊」

 

貯金「今月は👌何マン💸入れてくれるのかナ😄」

 

「キレそう」

 

各種支払いおぢさんが待ち受けているからだ。

 

3つある通帳のうち1つからおちんぎんを引き抜き、そのうち1つに家賃と通信費をブチ込み、また別なところへ歩き最後は貯金用の通帳へ余りをドカン。

 

普段はこれをキャッシュカードでしてるわけなのだが、この日はしっかり残高を確認しておきたいと3つある通帳を持ち出したのだった。

 

〜〜

 

 

「それやぁ!!!!!!!」

 

紛失したとしたらその時である。しかし、ATMに放置することはまず無い。じゃあ一体どこに置いてきたのだろう……

 

 

 

〜〜

 

 

ラーメン屋

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給料が出た日はとりあえずここである。コロナとか関係ない。ちゃんと人が居ない時間帯を狙ってサッと食べてサッと出ていくから。はい勝ち。論破。

 

 

レス返出来ないならアタシの勝ちだが????????????

 

 

 

 

〜〜

 

 

「うるせえドヤ顔すんな!!!!!!!しばくぞ!!!!!!!」

 

 

ここしかない。そういえば通帳を入れて持ち出した鞄も見当たらない。

色々と手続き終えた後、めちゃくちゃ腹が減っていて入っていったのは覚えてる。多分その時通帳が入った鞄をそこに置きっぱにしたのかもしれない……。

 

 

 

それさえ分かればこっちのもの。急いでそのラーメン屋へ。もしかしたらまだ預かっててくれるかもしれない。

 

 

〜ラーメン屋〜

 

幸いチェーン店ではなく個人経営のお店だったので話は早かった。

 

せんどう「すみません。ここに鞄置いてってませんでした?」

 

 

ご主人「あー!あの時の!もう10日経ったから警察署持ってったよ!」

 

 

推理は見事的中だったが、鞄自体はもうそこにはないと言うことも同時に判明。なんか「いいニュースと悪いニュースどっちが先がいい?」に似てる気がした。

 

 

さてその話を聞いたら後はやる事は一つ。

 

 

 

警察署に行こう。

 

ご主人にお礼を言い、ダッシュで警察署へ。

 

 

〜警察署〜

 

警察事務のおっさん「もう今日は時間過ぎてまして〜。平日の8:30〜17:00迄が受付の時間なのでまた後日来ていただけますか〜?」

 

キレそう「キレそう」

 

 

時計を見るともう18時になろうとしていた。やきうが始まる…。

 

こーれーだーかーらーお役所は嫌いなんだよぉ〜。

 

しかも明日から土曜日なので、またしばらく待たなければならない。流石にお役所仕事なのでしゃーなし。その日は諦めて帰宅することに。とりあえず通帳の無事は確認できたので何より。

 

 

〜数日後〜

 

 

警察署

 

何故土砂降りの中バイクを走らせ、警察署まで来なければいけないのか。なぜなら通帳とそれが入った鞄を紛失するという大マヌケをかましたからである。反省しろバカタレ。

 

 

去年一昨年となんだかんだで警察のお世話になっていたため、今年こそは警察様のお世話にはならんぞと固い意志を持っていたのだが……。

 

 

またこうやって足を運んでいる。なんなんだこの人生。

 

 

「紛失届などはお書きになりましたか?」

 

「ないですねえ」

 

受付のお兄さん。開口一番それかよ。知らない。そんなの。だって前回来た時門前払いだったもん。

 

とりあえず、と書類を渡される。確かに、本人以外の人が取りに来てトラブルが起きるよりも全然いい。これだからお役所仕事は面倒なのだ。

 

渡された書類に記入をしている間に、昼休憩中の番を任されたお兄さんが事務所内を右往左往。なんか申し訳なかった。

 

 

そうこうしていると、見覚えのある鞄が。

 

「おお!?」

 

 

思わず声が出てしまう。

 

 

 

「では中身の確認をお願いします」

 

恐る恐る鞄を開く。とりあえず3つの通帳はひとまず無事。問題は中身……。

 

 

一つ、ひとつ、残高をゆっくり確認する。目の前の事務のお兄さんが「こいつ早くしてくんねえかなぁ」と言う顔で見ているがこっちは真剣なんだ。そんな顔しないでくれ。

 

 

何とか中身も無事。よかったぁ〜。

 

 

通帳が無事手元に戻ってきたため、いざ立ち去ろうとしたその時。

 

事務の人「では、拾得された時の状況の説明をさせていただきます」

 

いやはよ帰りたいんだが。状況も全部ラーメン屋のおっちゃんに聞いたし。

 

 

「……以上になります。本来なら落とし物を拾われた方へのお返しが義務となっているのですが、今回拾われた方は「お礼はいい」とおっしゃられてました」

 

 

……なんかそれは嫌だな。

 

お礼は元々するつもりだったけど、かといっていいと言っているのに無理にお礼を持っていくのも逆に迷惑になるし、どうしたものか。

 

 

……。

 

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その日の夜、お礼も兼ねてそこのお店で晩御飯にしました。

 

普段は頼まない唐揚げまで頼んで、自分の中ではかなり贅沢しました。(胃袋の限界を含めて)

 

お店の人から「ありがとうねぇ〜」と声をかけらてたけど、ありがとうはむしろこっちのセリフなんだよなぁ。

 

お店のおばちゃんから「やっぱり普段持ち歩かない鞄だと無くしちゃうもんね〜気をつけなきゃいけんよ〜!」と言われ、確かにその通りだなと思い返す。

 

 

言われてみれば普段使わない鞄を持ち歩いて、しかも毎日疲れてヘロヘロになっていたら、そりゃあ忘れるに決まっている。

 

 

もうご主人と奥さんにはすっかり顔を覚えられてしまった。めちゃくちゃ恥ずかしい……。こんなことで覚えてもらえるなんて。

ただ、まだまだ恩は返せていないので、このラーメン屋に定期的に通って、そしてコロナが明けてから貸し切って飲み会でもしよう。私のオゴリで。

 

 

今回学んだことは、普段持ち歩かない鞄を使うときは注意すること、落とし物を拾っていただいたら、必ずお礼はしようということ。

 

そして、行きつけのラーメン屋は持っておこうということ。

どこかで助けてもらえるかもしれません。

 

ほんと、あそこ寄ってなければ今頃大変なことになってたし。

 

 

 

 

気をつけます。

 

 

 

 

 

 

 

〜おしまい〜