0戦目 通信制限 ◯
5月某日。VCSの大会告知がされた。みしろさん主催のデュエプレ大会が、今度はCS形式で行われるというものであった。規模は100人以上と普通のCSの規模でもなかなかのヤバさである。ヤバいですね☆
やばすぎる。
久々に大会レポを書けるとウキウキしながら登録したその直後だった。
うそやろ「うそやろ」
まさかの事態である。ケータイ使えないやんけ。
ここで当然のことながら「何でWi-Fi繋げていないんだ?」という疑問を覚える筈だ。答えは簡単。せんどう宅にはWi-Fiが飛んでいないのである。引っ越ししてきた直後に光回線の契約をしたのだが、「コロナの影響で工事は2ヶ月後になりますね〜」と言われてしまっていたのである。コロナ許さねえ。ネットが本格的に使えるのは6月末から。絶望。
どうすればいいか。このままでは大会ブッチも辞さない(しないけど)。頭を抱えながらメンバーのぶらっきーに相談をしたところ「ネカフェが板!」との回答が。それしかねえ。
というわけで限界録一行は当日、某所にあるネカフェへと突撃した。
「緊急事態宣言解除されたけどコロナの最中にネカフェに行くのかお前ら!」という意見もあると思うが、安心してほしい。ちゃんと入店直後手洗いうがいをし、アルコールティッシュ&消毒液を持参。部屋は1時間おきに換気と対策は万全の状態で臨んだ。はい勝ち。論破。
とりあえず最大の問題であった通信量に関する問題はこれで解決された。よかったよかった。
大会開始より少し早めに着いたのでここで2人でルールのおさらい。
形式は予選1本先取のスイスドロー5回。2敗以上でドロップ。デッキ変更あり。上位16名が本戦進出。
本戦は3戦2本先取のトーナメント。こちらはデッキ提出した上で試合を行うためデッキ変更は無し。
ちなみに大会進行等の運営はVCS専用のDiscord鯖で行う。さすがバーチャルCS。とてもデジタルである、令和って感じだ。ネカフェに来てよかった。
というわけで、今回はぶらっきーも一緒にいざ勝負!
1戦目 ガルザーク(?)◯
使用:赤青リーフ
※デッキ選択の話は3戦目後に解説
大事な大事な初戦。今までの傾向だと、せんどうはCS初戦負けした瞬間、後の試合も総崩れしてしまう確率が非常に高い。逆に初戦勝てばその後も調子に乗りトントン勝ち上がることができる。なのでせんどうにとって初戦はとてもとても大事な一戦なのだ。
が、後攻を引いてしまう。だが後攻は1枚ドローできる。初手にはブレイズクローもいるしとにかく死ぬ前に走りきればヨシ!それにハンドにはランプもリーフも揃っている。2ターン目3ターン目の動きも完璧。これでエグゼも引いてくれば2パターン動きを考えることができる。これはもろたで!
……
……って遅い!!
相手が先行1ターン目に考えている間にこちらは上記の事を全部頭の中で考え終わっていた。それでもなお相手は動こうとしていなかった。まだ1ターン目なのにである。何を考えることがあるんだ。
首を傾げていると、相手はマナをチャージする事なくターンを返して来た。
「?」
ますます首を傾げる。先手後手入れ替わったうえにこちらは1枚多い手札でスタートできる。何だったんだ?
とりあえずブレイズクローを出してターン終了。1ターン目はそれくらいしかすることがない。だがいい滑り出し。
2ターン目。流石に相手もマナをチャージしてエンド。気になったのが、このターンも長考気味だったこと。
もしかして親フラか?
ターンが帰ってきて、とりあえずランプを出す。アタックフェイズに入り、とりあえずここはトリガー踏まないようにしようと思ったその瞬間だった。
は?
相手爆発したんだが?
原因は分からないが何故か相手が勝手に爆発し、何もしていないのに勝ってしまったのである。
まだ何もしていないんだけど……。
メンバーのぶらっきーは勝ち確の試合運びではあったが、赤マナを全て落とされてしまいLO負けしてしまう。残念。
とりあえず勝ちを報告し、次に備える。
流石ネカフェ。漫画読み放題なので待ち時間で漫画を読める。神か?
もうこれからのCSはリモートでネカフェでやろう。煽られないし無言で威圧されないし漫画読める。ストレスレスないい環境である。
しかし長い……。
すごいよ!マサルさん!1巻を半分まで読み進めて未だ2回戦のアナウンスがない。
Discordで状況を確認してみると、1回戦の結果に関してゴネたプレイヤーが居たらしい。
主張は「勝手に負け扱いされた」とのこと。しかし当の対戦相手は「開始10分あって来なかったから勝ちの報告を入れた。ルールにも書いてある」としごく真っ当な事を言っている。このトラブルにより進行が大幅に遅れてしまっていたように感じた。ぼくが確認した限りだとそんな感じだった。
最初のアナウンスで「マッチングがあって10分して対戦相手の反応が無かったら不戦勝になる」とアナウンスしたにも関わらず、このようなトラブルが起こってしまったのである。
そんなプレイヤーが居れば進行に支障が出るのは当然。だからちゃんとルールは読めよとあれほど言われるんだ。大会だからってルールも読まずに飛びつく奴ら多くないかこの界隈。
こんな感じでこの後も、マッチング中にドロップする奴がいたり対戦相手の行き違いがあったりと色々あって進行が押すことになる。人数も人数だったし、今回の運営への負担はかなりあったように感じた。
そんな事もあり、遅れはしたが2戦目へ突入
2戦目 青緑ブリザード◯
使用:赤青リーフ
お互い殴り合いを続け、ついにこっちがリーサルまで持っていく。
スライダー「出直しな」
「呪文は喋んな💢」
しかしラス盾サーファーに出直されてしまいターンが帰ってしまう。
こっちもラス盾サーファーで出直させないと負けてしまう。祈るしかなかった。
幸い相手も進化速攻を持っておらずリーサルで殴ってくる。頼む!ラス盾!
サーファー「出直しな!」
よっしゃああああ!出直させ成功!!!!
ギリギリのところで攻撃を防ぎ、見事2戦目突破!心臓にほんと悪い。
ぶらっきーも今度は勝ちあがり何とか首の皮1枚繋がる。
ゆったり漫画を読みながら3戦目を待つ。
3戦目 青抜きボルバル◯
「やっちまった」
ハンドも良くいい感じで攻めて盾を0にするところまでは来たが、ついに流れを止められてしまう。殴っている最中にバーストショットを踏んでしまい盤面壊滅。そしてターンが帰りブロッカーを建てられてしまう。
ブロッカーをどうしても抜けない。
僅かな望みにかけながらとりあえずクリーチャーを出しつつブロッカーを除去する。それを突破口が見えるまでひたすら繰り返した。「こいつを除去しないとお前の命はないぞ」と……。
そして迎えた最終ターン。
サーファー「出直しな!」
サーファー素出しで強引にブロッカーを退けてダイレクトアタック!なんと三連勝!!!!
興奮して勝利報告のチャンネルを間違えて運営の琥珀ちゃんに怒られてしまったのはまた別の話。
初戦で勝てたいい波に乗ることができている。もしかしてこれはいけるのでは!?
ぶらっきーも何とか勝ちあがり生き残る。彼もまだまだイケる。
改めてこのデッキを選択してよかったとひしひしと感じた。
構築は以前紹介したもの(https://h-sendou.hatenablog.com/entry/2020/04/04/202331)と何も変わらないものを使用。採用理由なんかの内容については上記の記事を参考にしてほしい。
他にもイニシエートやバロム等色々デッキは持っていたが、通信制限等の関係で調整している暇もなく、また新しいデッキを組んでいる時間も金もないので今まで長い間使ってきて1番馴染んでいるデッキを使おうとほんとそんな単純な理由で選んだのである。
それがまさかの三連勝。使っていた自分が1番驚いている。こいつはヤバい。やばすぎる。
しかし4戦目、予想していなかったもっとヤバい出来事が起こるのであった。
4戦目 5cボルバル(フィーチャー)×
(https://youtu.be/Zf6k6kGCBYo)
まさかの事態。配信宅に呼ばれてしまう。「配信宅でお願いします〜」じゃねえんだよなぁ。
やばすぎる。流石に三連勝してたらどこかでフィーチャーされるだろうなぁって思っていたらまさかここかよ。プレミできないじゃん。晒されてるし。少なくとも無様な負けだけは晒したくねえ。
そんなありえない緊張の中4戦目が始まった。
ブレイズクローは出せなかったが順当に盾を削りに行く。
しかし相手の細かいハンデスによりエグゼドライブ等攻撃の要が落とされてしまう。
このハンデスが原因で失速してしまい、その間にブロッカーを立てられ、盾も増やされ、最終的にボルバルを2連続でぶん投げられてあえなく敗北。無理じゃこんなの。
1番悔しいのが、1番したくない負け方を配信宅でしてしまったことである。恥ずかし過ぎて萩原雪歩になってしまった。私を穴に埋めてくれ。
速攻にあるまじき失速。一体どうしてこうなってしまったんだ。
後で確認したら、4ターン目にゴーストタッチでエグゼドライブを落とされていなければ勝っていたらしい。ハンデス絶対許さない。
5戦目 ドロマーコントロール◯
時間は気づけば20時を過ぎていた。せんどう、ぶらっきー共に3-1。2敗ドロップルールで何とかお互い最終戦まで残ることができた。
泣いても笑ってもここが最後の試合。不利対面を踏まないことを祈り最終戦に臨む。
しかしガン不利なドロマーを踏んでしまう。
うん。無理だ。またハンデスしてくる。何とかブロッカーをシバきながら盾0にしたけどやっぱり失速してブロッカーを越えられなくなる。
数を並べてもホーリースパークでタップキルを喰らい盤面を空にされてしまう。
ここで役に立ったのがクックポロン。ドロマーの除去手段はタップキルかデーモンハンドの2つのみ。まずポロンにはタップキルが効かないので、こいつはいつまでも盤面に残り続け、後の攻撃のテンポ取りに役立った。ね?ブルレイザー入れなくてもいいでしょ?
しかしこっちはもう手を尽くした。キャラを盤面に立てながら相手がミスるのを待つしかなかった。
このゲームのいいところは、盤面展開に制限があること。7体までしかキャラを立てられないので、ブロッカーを立てすぎると殴るキャラが居なくなる。殴るキャラを立て続けたらブロッカーは減る。
この時、相手の盤面に殴れないブロッカー4体。その他3体。一気に殴り切られることはまず無かった。
その絶妙なバランスのお陰で、何とか相手の喉元に刃先を突きつけ続けることができていた。
こっちの勝利条件は、殴れるキャラを展開しつつブロッカーを除去し突破すること。あと少しでそれが可能となる。あのカードさえ来なければ。
しかし願い虚しくクラウゼバジキューラが着地してしまう。盤面がパンクしかけてても、キャラの上に乗っけるだけでいい進化クリーチャーなら関係ない。唯一恐れていた札をここで切られてしまった。
もうおしまいだ。せっかく展開したキャラを潰されるだけで計画は台無しになる。何もできずに相手にターンが返ったら殴られておしまい。覚悟を決めたその瞬間だった。
画面にターン終了の表示が。
「え……?」
そのままターン返って来たんだが……?
なんとキャラがタップされた瞬間に時間切れでターンが返ってくる。その上進化元にブロッカーを使っていたため、ブロッカーを除去するだけで手が届く盤面になっていた。
もうこれが最後のチャンスと手札からアクアサーファーを召喚!
サーファー「出直しな」
本日3度目の出直させに成功し、そのまま強引にダイレクトアタックまで。
「……勝ったんだが?」
自分でも信じられなかった。まさかあそこから捲れるとは夢にも思って居なかったからである。
「おいおい俺やっちまったぞ……」
震えながらぶらっきーを見る。
思えば今まで出たCSでは、ヴァイスは全敗が当たり前。デュエマもほとんど3-3で終わり、後はサブイベの進行をするばかりだった。
そんなヤツがなんと総合成績4-1 10位でCS予選突破。自分でも信じられない結果だった。
色々と運に助けられたけどもうこれはとことん最後までやるしかねぇ!
ここでネカフェの滞在時間を過ぎていたが、延長するのに躊躇いはなかった。
本戦1戦目 青緑ブリザード
使用:赤青リーフ
ここでスケジュールが押していたため2本先取トナメから1本先取トナメにルール変更。もう負けが許されない1本勝負となって。
この時点でせんどうは「すごいよ!!マサルさん」を3巻まで読了していた。セクシーコマンドーが何たるかを覚えた我に死角などない!
そしてここで勝てばベスト8入賞。今度こそ勝利し入賞したい。大丈夫。あの時みたいなヘマは絶対にしない。
何故なら今回はブルレイザーを入れていないから。
あの時のヘマ
とにかく、絶対に負けられない一戦が始まった。
速攻対面で不覚にも後攻を取ってしまう。しかも手札にブレイズクローがない。完全に出遅れてしまう。
それにサエポヨが邪魔で一生どかせない。あいつキャラ出すだけでムキムキになっていく。あのハンマー邪魔でしかない。
こちらがうまく攻め込むことができない以上、取るべき行動はひとつ。横並びでの一斉攻撃。
ゲームは進み相手の盾は4。こっちの盤面は4体。殴れるキャラをあと2体並べればトリガー1枚踏んでも何とか届く。2枚でアウト。ちなみにこちらの盾は0。この攻撃で仕留めなければ大会終了。覚悟を決めるしかなかった。エグゼドライブを2体召喚し、後は突っ込むだけ!!踏んだら知らん!
1点目。無し。2点目。
サーファー「出直しな!」
一体除去される。が、あと2枚を踏まなければ勝てる。逆に2枚のうち1枚に有効札があれば負け。どっちにしろ後は殴るだけだから行くしかない!3点目!!
スライダー「出直しな!」
だからお前は呪文だろ!喋るな💢
攻撃失敗。この時点で打点が足りなくなり、やむなく盾を全部砕いてターンエンド。
ここでベスト16落ちが確定してしまう。
「帰るか」
もう試合がない以上長居してても仕方がないのでネカフェを後にした。
帰りに食べたマックの新作はめちゃくちゃしょっぱく、ラムネシェイクの味を引き立てるのには十分だった。
一度のみならず二度までも。また16落ち。何度も土壇場を救ってくれたサーファーに最後の最後で裏切られた。またトリガー踏んで負けた。二度目だぞ。これだからデュエルマスターズは。セクシーコマンドーを会得していればトリガーも回避できたのだろうか。
ちなみにぶらっきーは3-2。最終戦惜しくも破れてしまっていた。悔しいながらも本人は「ハイキューめちゃくちゃ面白かった」と満足そうだった。
最後の最後で勝ちきれない。せんどうにかかっている呪いがここで発動してしまった。めちゃくちゃに悔しい。帰りの道中ずっと「この野郎ふざけやがって〜」とずっと言っていた。入賞したかった……。
しかし、2敗落ちのルールで最終戦まで戦えて、本戦まで上がることができた。それも大嫌いだったデジタルTCGの世界で。これまでのCSの戦績から見ても久々にいい成績を残せた気がする。
そこは素直に誇ってもいいのかな?何とかそう自分に言い聞かせた。じゃないとメンタルが持たなかった。
とにかく、VCSに参加したおかげで、久しぶりにCSのあの雰囲気を味わうことができ、また1つ新しい戦績(にしていいか分からんけど)を手にすることができた。
みしろさんを始め、運営の皆さんほんとお疲れ様でした。大会楽しむことができました。
次こそは絶対に!!入賞したい!!!もうベスト16落ちはこりごりだよ〜。
〜完〜
みしろさんのチャンネル↓